第12回浜松国際ピアノコンクール」
「ホームコンサート」 開催

日時:2024年11月15日 夜
場所:佐々木ピアノ教室
一雄は観客・息子は通訳・香苗は撮影係で参加。

―11月17日 中日新聞朝刊 電子版 掲載ー

―11月17日 中日新聞朝刊 紙面掲載ー

ーウクライナ人女性 アンフィサさんの演奏ー

ー通訳をする息子ー

ー取材の前の名刺交換ー

 6年の時が流れ、第12回浜松国際ピアノコンクールが開幕した。
3年前のコロナ禍中止後の今大会は、
出場応募者多数に観客もうなぎ登りである。
浜松の会場周辺も、87人の演奏者にマスコミ
関係者や観客が
訪れて活気に溢れている。
 
 知人のピアノ教室でも、ウクライナ人女性を招き
ホームコンサート
を開いた。
清楚で気品が漂う彼女のブロンドの長い髪が揺れて、
イタリア作曲家のピアノソナタが室内に響き渡った。
ウクライナの思い出の曲が流れると、彼女の国を想う音色で包まれた。

1時間7曲の熱演後は、若い中日新聞記者から取材を受けた。

彼女と記者と通訳の息子の会話が始まった。
「8年前にオーストリアに拠点を移して活動しています。今 ウクライナは戦争中で音楽を身近に感じられない環境です。
現地にいる家族に電話していますが心配です。
知り合いが亡くなり、追悼コンサートを開きました。
戦争が長引いていますが、ウクライナのことを忘れないでください。」

戦争で罪のない人々が亡くなる不条理を訴える
彼女。

その思いを、真摯な態度で丁寧にメモを取り取材をする若い記者。
両者の思いを受け止めて。言葉を選びながら繋ぐ息子。

 3人の若者の真っ直ぐな姿を見て、胸に込み上げるものがありエールを送りたい気持ちになった。
翌々日の中日新聞朝刊に、大きな紙面をさいたホームコンサートの記事が掲載された。
立場の異なる、3人の若者の熱い思いが紙面を飾った。